シーシャを楽しむ前に、これだけは押さえておきたいというルールがあります。難しい話は既存の解説記事に譲るとして、ここでは要点だけを短くまとめます。
20歳未満は利用不可
シーシャで使うフレーバーは日本の法律上「たばこ」に分類されるため、喫煙できるのは20歳以上に限られます。根拠となるのは明治33年制定の「二十歳未満ノ者ノ喫煙ノ禁止ニ関スル法律」という古い法律で、100年以上前にできた規定が今も生きています。紙巻きたばこや加熱式たばこと同じ枠組みで規制されている、と考えると分かりやすいでしょう。
シーシャは「水を通すから体に優しそう」という見た目の印象を持たれがちですが、法律上の扱いは他のたばこ製品とまったく同じです。年齢確認や販売許可のルールに「シーシャだから特別」という例外は用意されていません。
ここで混同しやすいのが成年年齢との関係です。2022年の民法改正で成年年齢は18歳に引き下げられましたが、たばこ・お酒の年齢制限は健康影響への配慮からそれまでと変わらず20歳のまま維持されています。つまり「18歳で成人になったからシーシャもOK」ではなく、シーシャは変わらず20歳からです。この点を詳しく知りたい方は「シーシャは違法?何歳から? 日本の法制度を完全ガイド」にまとめてあります。
なお、ニコチンを含まない「ノンニコチン」を謳う製品であっても、この年齢制限が緩むわけではありません。法律上はたばこの代用品として扱われ、ニコチンの有無にかかわらず20歳未満の使用は認められないという理解が実務上広く共有されています。「ノンニコチンだから未成年でも大丈夫」という考え方は誤りなので、注意してください。
身分証の提示を求められることがある
20歳未満の入店・喫煙を防ぐため、店舗側には年齢確認の努力義務があります。見た目に関わらず身分証の提示を求められることがありますが、これは店がルールに沿って運営している証拠でもあるので、素直に応じるのがスマートです。運転免許証やマイナンバーカードなど、生年月日が分かる公的な身分証を持っておくとスムーズです。年齢確認を徹底している店ほど、安心して長く通える店だと研究所は考えています。
シーシャ店が営業できる仕組み
「シーシャ店って、たばこを吸う場所なのになぜ普通に営業できるの」と疑問に思う方もいるかもしれません。答えは、法律の抜け穴ではなく「喫煙目的施設」という正式な制度区分にあります。改正健康増進法は原則屋内禁煙を定めつつ、たばこの対面販売を行い、喫煙を主目的とし、換気などの技術基準を満たし、主食を中心に提供しない施設については、例外として喫煙を認めています。多くのシーシャ店はこの枠組みに則って営業しており、20歳未満は同伴者であっても立ち入りが禁止されるという厳格なルールもセットになっています。制度の詳しい中身は「なぜシーシャ店は営業できるのか — 受動喫煙防止法と『喫煙目的施設』のしくみ」で解説しています。
まとめ
要点は「20歳未満は不可」「身分証提示に応じる」「店は正式な制度の下で営業している」の3つです。ルールを知っていれば、入店時に戸惑うことはありません。喫煙目的施設には20歳未満を一切立ち入らせてはならないという厳格な決まりがあるため、友人グループの中に未成年が混ざっている場合は、その人だけ入店できない点も覚えておいてください。
こうしたルールは店を縛るための堅苦しい決まりというより、シーシャという文化が今後も安心して続いていくための土台だと研究所は捉えています。ルールを守って楽しむお客さんが増えるほど、業界全体の信頼にもつながっていくはずです。実際の来店の流れははじめてシーシャバーに行く日のガイドで確認できます。