3行要約

  • たばこ通販サイト「ブリケオンライン」によれば、2026年7月1日付でチョイスやアンバーリーフ、マックバーレンなど手巻き用シャグ約25銘柄、飛鳥や桃山などパイプ葉約14銘柄、トスカネロなど葉巻・シガリロを含む合計数十品目が値上げされた。値上げ幅はシャグが1〜2円/本相当(20〜30円/パッケージ)、パイプ葉が50〜100円/パッケージに及ぶ。
  • 値上げの理由として販売元は「現地での製造費用や、日本国内への国際輸送コストの上昇」を挙げており、円安傾向が輸入たばこ製品全般のコスト構造に影響していることがうかがえる。
  • 手巻きたばこ・パイプたばこは日本のたばこ税制上、重量を紙巻きたばこ本数に換算して課税される区分に含まれており、財務省は令和9〜11年度にかけて国のたばこ税を紙巻き換算で毎年0.5円/本ずつ引き上げる方針を示している。シャグは現時点で紙巻きより割安とされるが、今後は税制面の負担増も加わる見通しだ。

40品目超が値上げ、背景は「現地製造費」と「輸送費」

ブリケオンラインの案内によれば、2026年7月1日付の値上げはシャグ・パイプ葉・葉巻の合計40品目超に及ぶ。手巻き用シャグではチョイス各種、アンバーリーフ、マックバーレンなど約25銘柄が対象となり、値上げ幅は1パッケージあたり20〜30円。パイプ葉では飛鳥、桃山、セブンシーズなど約14銘柄が対象で、50〜100円の値上げとなった。同時にトスカネロ(1箱あたり100円増)やコイーバ・モンテクリスト各種(55〜900円増)といった葉巻・シガリロ製品も値上げの対象に含まれている。販売元は値上げの理由として現地製造コストと国際輸送費の上昇を挙げており、旧価格での購入は2026年6月26日16時の決済完了分までとされていた。シャグ・パイプ葉の値上げは今回が初めてではなく、2024年10月にもプエブロ、ゴールデンブレンド、JBRといった主要ブランドで30g入りが820円から900円へと1割近く値上がりしており、円安と原材料高を背景にした値上げが繰り返し発生してきた製品カテゴリーだといえる。

シャグは紙巻きよりまだ割安、その理由

手巻きたばこ専門メディアの試算によれば、直近の値上げを経てもシャグは1本あたり約21円程度で、紙巻きたばこ(1本あたり約29円程度)より依然として割安とされる。これは、シャグが自分で巻く分だけ1本あたりの葉たばこ量やペーパー代を利用者側で調整できることに加え、日本のたばこ税制上、葉巻・パイプたばこ・手巻きたばこは重量に基づき1グラムまたは2グラムを紙巻きたばこ1本に換算する仕組みが採られており、紙巻き専用の課税方式と比べて税負担が相対的に軽く済んできた面があるためとされる。

令和9年度以降、税制面でも負担増へ

もっとも、この税制上の“割安さ”がいつまでも続くとは限らない。財務省の資料によれば、防衛力強化の財源確保を目的とした段階的なたばこ税の引き上げが令和9年度・10年度・11年度に予定されており、国のたばこ税は紙巻き換算で毎年0.5円/本ずつ引き上げられる見通しだ。手巻きたばこ・パイプたばこもこの紙巻き換算による課税区分に含まれるため、原材料費・輸送費の上昇による値上げに加え、今後は税制面での負担増も重なっていくことになる。円安基調が続く限り、シャグ・パイプ葉を含む輸入たばこ製品の値上げは今後も繰り返される可能性が高い。