紙巻きたばこ用語辞典
この研究室が観測してきた 14語 を五十音順にまとめました。引きたい言葉を選ぶか、上のインデックスから探してみてください。

か行2語
加熱式たばこ
炭・熱管理かねつしきたばこHeated Tobacco Product
葉たばこを燃焼させず、専用の機器で加熱して発生する蒸気を吸うたばこ製品です。IQOSやglo、Ploom Xなどの銘柄が代表的で、日本のたばこ税制では紙巻きたばことは別区分として扱われ、スティック1本の重量が0.35g以下であれば紙巻きたばこ1本に、それを超える製品は重量1gを紙巻きたばこ20本に換算するなどの方法で税額が計算されます。
喫煙専用室
規制・制度きつえんせんようしつSmoking-Only Room
改正健康増進法に基づき、屋内を原則禁煙とする施設内でたばこを吸える例外として設置が認められる区画です。室内での飲食は認められておらず、たばこの煙が屋外や非喫煙区画に流れ出さないよう出入口の風速などの技術的基準を満たしたうえで、入口に標識を掲示することが義務づけられています。
さ行2語
受動喫煙防止(改正健康増進法)
規制・制度じゅどうきつえんぼうしSecondhand Smoke Prevention (Amended Health Promotion Act)
望まない受動喫煙をなくすことを目的に、健康増進法の改正により2020年4月に全面施行された制度です。多くの飲食店や職場を原則屋内禁煙とし、屋内で喫煙する場合は喫煙専用室などの設置と、施設の入口に喫煙可否を示す標識を掲示することが義務づけられています。
ソフトパック/ボックス
店・文化そふとぱっく・ぼっくすSoft Pack vs. Box (Cigarette Packaging)
紙巻きたばこの外装の形状を表す言葉です。ソフトパックは薄い紙とアルミ箔を使った柔らかい包装、ボックスは厚紙で作られた箱型の包装を指し、同じ銘柄であれば中身のたばこ葉やフィルターの規格は基本的に共通しています。携帯性を重視するならソフトパック、型崩れのしにくさを重視するならボックスが選ばれる傾向にあります。
た行5語
タール・ニコチン値表示
規制・制度たあるにこちんちひょうじTar and Nicotine Content Labeling
紙巻きたばこの煙に含まれるタール・ニコチンの量を、財務大臣が定めるISO準拠の測定方法で計測し、パッケージに数値を表示することを義務づける制度です。数値は銘柄どうしを比較するための共通条件下の値であり、喫煙者が実際に吸い込む量をそのまま示すものではないとされています。
たばこ税の内訳
規制・制度たばこぜいのうちわけComposition of Tobacco Tax
紙巻きたばこの小売価格には、国たばこ税・地方たばこ税(道府県たばこ税・市町村たばこ税)・たばこ特別税・消費税という4種類の税が含まれています。これらを合計した税負担は小売価格の6割を超えるとされ、たばこ税収は国と地方を合わせて年間約2兆円規模にのぼり、財政の重要な財源となっています。
たばこ定価販売制度
規制・制度たばこていかはんばいせいどFixed Retail Price System for Tobacco
紙巻きたばこは銘柄ごとに製造たばこ小売定価が財務大臣の認可を受けて決められており、認可された定価以外での販売が禁止されているため、全国どの店で買っても同じ価格になる仕組みです。たばこ事業法に定められた制度で、コンビニや自動販売機だけでなく、フリマアプリなどでの転売も小売販売許可のない者による販売として認められません。
注意文言(たばこ健康警告表示)
規制・制度ちゅういぶんげんHealth Warning Label (Tobacco Package)
たばこパッケージへの表示が義務づけられている、喫煙のリスクを伝える文言表示制度です。日本では2020年4月の制度改正で表示面積が従来の30%から50%以上に拡大され、パッケージ表面には受動喫煙に関する文言、裏面には未成年喫煙禁止や喫煙者本人への健康影響に関する文言が記載されます。世界的に主流になりつつある写真・イラスト付き警告は日本では未導入で、文言表示のみにとどまっている点が課題として指摘されています。
電子タバコと加熱式たばこの違い
炭・熱管理でんしたばことかねつしきたばこのちがいE-Cigarette vs. Heated Tobacco
どちらも燃焼を伴わず蒸気を吸う点は共通していますが、加熱式たばこは乾燥させた葉たばこ自体を加熱してニコチンを含む蒸気を発生させる製品で、たばこ事業法上のたばこ製品として扱われます。一方、電子タバコ(VAPE)はリキッドを加熱して蒸気を作る製品で、国内で流通する製品の多くはニコチンを含まない仕様となっています。
な行1語
日本たばこ産業(JT)
店・文化にほんたばこさんぎょうJapan Tobacco Inc. (JT)
1985年に日本専売公社の事業を引き継いで発足した特殊会社で、たばこ事業では国内シェア約6割を占めます。日本たばこ産業株式会社法により財務省が発行済株式の一部を保有する仕組みが定められており、たばこのほか医薬品や加工食品の事業も手がけています。
ま行2語
無添加たばこ
フレーバーむてんかたばこAdditive-Free Cigarette
香料や保湿剤などの添加物を加えず、たばこ葉のみで製造された紙巻きたばこです。「ナチュラル・アメリカン・スピリット」が代表的な銘柄として知られますが、無添加であってもニコチンやタールは通常の紙巻きたばこと同様に含まれており、添加物がないことが健康リスクの低さを意味するわけではないと指摘されています。
メンソールたばこ
フレーバーめんそおるたばこMenthol Cigarette
たばこ葉にメンソール成分を加え、吸ったときにスースーとした清涼感を持たせた紙巻きたばこです。フィルター内に薄荷成分入りのカプセルを仕込み、指でつぶすことで香りの強さを変えられる「カプセルタバコ」も広く流通しています。
ら行2語
リトルシガー
規制・制度りとるしがあLittle Cigar
紙巻きたばこに似た細い形状をした葉巻たばこです。日本のたばこ税法上は紙巻きたばこではなく葉巻たばことして分類されており、以前は紙巻きたばこより税負担が軽く価格を抑えられる商品として広まりましたが、その後のたばこ税制改正で両者の税負担差は縮小しています。
両切りたばこ
店・文化りょうぎりたばこUnfiltered ("Both-Ends-Cut") Cigarette
巻紙の両端を切りそろえただけで作られる、フィルターの付いていない紙巻きたばこです。「ゴールデンバット」「しんせい」などの銘柄が知られてきましたが、原料事情や需要の変化を背景に、近年はこうした伝統的な銘柄でもフィルター付きへの切り替えが進んでいます。
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